アルバイト

学生時代の学業で苦労したことと、その背景について

2024.11.02

学生時代、誰しもが一度は勉強で苦労したことがあるのではないでしょうか。

特に家庭環境や心の状態が影響することは少なくありません。

この記事では、私自身が経験した学業の苦労について、家庭環境や自身の心の変化を交えてお話しします。

もし、この記事を読んでいる方が同じような悩みを抱えているのであれば、少しでも参考になれば幸いです。

両親の離婚がもたらした心の負担

私が勉強に苦労し始めたのは、小学校時代に両親が離婚したことがきっかけでした。

父親が家庭を去り、母と二人暮らしになったことで、家庭内の雰囲気が一変しました。

母は私に対して「勉強しなさい」と繰り返し言い続けましたが、その言葉は当時の私にはとても重く、心の負担でしかありませんでした。

勉強に集中できない日々

母親の言葉を真に受けて、勉強しなければならないと思っても、気持ちがついていきませんでした。

父親の浮気が原因で離婚したという事実は、幼い私には非常に大きなショックであり、「自分は何のために勉強するのか」という疑問を常に抱えながら日々を過ごしていました。

家庭教師のサポートも効果がなかった理由

祖父母はそんな私を心配し、家庭教師を雇ってくれました。

しかし、その努力も実を結びませんでした。

家庭教師の先生は熱心に教えてくれましたが、私の心はどこか上の空で、勉強の内容がまったく頭に入らなかったのです。

家庭教師からの厳しい評価

家庭教師は最終的に母親にこう伝えました。

「いくら教えても知識が吸収されない。勉強を教える以前の問題です」と。

その言葉を聞いた母は、私の将来に不安を感じたようでしたが、私自身も「何もできない自分」に対して自己嫌悪を抱くようになっていました。

中学生になっても続く学業の悩み

そのまま中学校に進学しましたが、勉強ができないという現実は変わりませんでした。

クラスメートがテストで良い点数を取る中、私はいつも最低ラインをさまようばかりでした。

高校進学の選択肢が限られた理由

中学3年生になり、進路を決める時期が来ました。

担任の先生からは、「普通の高校の受験は厳しいかもしれない。学業の負担が少なく資格取得ができる高等専修学校が向いている」と言われました。

私自身も普通の高校ではついていけないだろうと思い、先生のアドバイス通り、高等専修学校に進学することを決めました。

高等専修学校での学び：初めて感じた達成感

高等専修学校では、普通の科目よりも実務的な科目が中心でした。

その中で、私は「簿記」という科目に出会いました。

不思議なことに、他の科目では全く集中できなかった私が、簿記だけは理解しやすく、楽しく学ぶことができたのです。

簿記の学習で感じた喜び

簿記の勉強を続ける中で、2級の資格を取得することができました。

これは私にとって初めての「学業での成功体験」であり、自信を持つきっかけとなりました。

国語や数学、英語といった一般科目では成績が伸びなかった私にとって、簿記の資格取得は、学業における小さな希望の光でした。

社会人になって気づいた自分の特性

その後、社会人となり、仕事を通じて自分の特性に気づくことになりました。

働き始めてからもストレスを感じやすく、仕事に集中できないことが多くありました。

そのため、産業医との面談を経て、心療内科を受診することになりました。

発達障害と診断される

心療内科でうつ病と診断され、その後、さらに詳しい検査を受けた結果、発達障害の一種であるアスペルガー症候群と診断されました。

子供の頃から勉強に集中できなかったり、気持ちの浮き沈みが激しかったりしたのは、この発達障害が原因だったのかもしれないと、今になって理解できるようになりました。

まとめ：学業の苦労とその先にあるもの

▼関連記事▼
アルバイトで感じた苦労と学び：経験から得た大切なこと

学生時代の私は、勉強ができない自分を責め続けました。

しかし、今ではその時の自分を責めることなく、「そういう特性があったから仕方がなかった」と受け入れることができています。

私の経験が、勉強に苦しんでいる誰かの励みになればと思います。

私たちは、どんなに苦しい状況でも、少しずつ自分のペースで進んでいくことが大切です。

もし、勉強に苦労しているなら、自分を責めるのではなく、どこかに助けを求める勇気を持ってみてください。

必ずしも学校の成績がその人の価値を決めるわけではないのですから。

これからも、自分を信じて、できることを少しずつ積み重ねていきましょう。

どんなに小さな一歩でも、前進することが大切なのです。