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正社員を1ヵ月で辞めるのはどうなのか?体験を交えてお話しします

新しい職場に入社したものの、「やっぱり自分には合わない…」と感じて1ヶ月で辞めたくなることは誰しもが経験する可能性があります。

私自身も人事部として多くの社員の退職理由を見てきましたし、実際に1ヶ月で辞めたこともあります。

 

今回は、そんな「正社員を1ヶ月で辞めること」についての体験談と、考えておくべきポイントをお話しします。

入社してすぐに辞めたくなる理由とは?

職場に対する不満や、思っていた仕事内容と違ったなど、様々な理由で入社後すぐに退職を考える人は多いです。

 

以下に代表的な理由をいくつか挙げてみましょう。

1. 会社の雰囲気が合わない

会社の雰囲気や社風が合わず、居心地が悪いと感じることがあります。

 

特に、新しい環境に飛び込む際には、思っていた雰囲気と現実とのギャップを感じやすいものです。

 

こうした場合、「合わない」と感じた時点で早めに見切りをつける人も少なくありません。

2. ブラック企業だった

面接では良いことばかり言われていても、実際に入社してみると残業が多かったり、上司からのパワハラが常態化していたりと、ブラック企業だったことが判明することもあります。

 

残業代が出ない、始業前のサービス出勤が当たり前など、明らかに法律違反な労働環境であれば、早期に退職するのは仕方のないことです。

3. 人間関係のトラブル

「上司と合わない」「先輩から無視される」など、人間関係のトラブルも大きな退職理由の一つです。

 

仕事自体は好きでも、人間関係がうまくいかないと働くのが辛くなり、精神的に追い詰められることもあります。

4. 仕事内容が期待と違う

「やりたい仕事ができると思っていたのに、実際には雑務ばかり」「面接時に説明された内容と違う仕事をさせられている」といった、仕事内容のギャップも退職を考える原因になります。

 

特に入社直後は、期待が大きい分失望も大きくなりがちです。

正社員を1ヵ月で辞めることのデメリット

「もう我慢できない!」と退職を決意する前に、一度冷静になって、辞めることでどんなデメリットがあるのかを考えてみましょう。

1. 転職市場での評価が下がる

正社員として1ヶ月で退職することは、転職市場ではネガティブに捉えられがちです。

 

採用担当者に「なぜ短期間で辞めたのか?」と疑問を持たれる可能性が高く、次の職場を探す際に不利になることがあります。

2. 職歴に傷がつく

履歴書に1ヶ月で辞めた職歴が残ると、「忍耐力がない」「自分勝手な印象」として捉えられることがあります。

 

特に正社員として短期間で辞めたという記録は、今後の就職活動において汚点となりかねません。

3. 次の仕事探しが難しくなる

正社員を1ヶ月で辞めた後の転職活動は、予想以上に難しいです。

 

次の職場での採用も不利になりますし、辞めた理由を上手く説明できなければ、さらにハードルが上がります。

4. 早期退職のクセがつく

1ヶ月で辞めることに慣れてしまうと、次も同じように短期間で辞めるクセがつく可能性があります。

 

一度早期退職のパターンができると、「この職場も嫌だな…」と感じた瞬間にまた辞めたくなってしまうのです。

正社員を1ヵ月で辞めたいと思ったらやるべきこと

退職を決意する前に、まずは自分自身と向き合い、以下のことを試してみてください。

1. 異動を希望してみる

どうしても今の部署が合わないと感じた場合、別の部署に異動できないか上司に相談してみましょう。

 

「人間関係が合わない」「仕事内容が合わない」など、具体的な理由を説明することで、異動の可能性が開かれるかもしれません。

2. 会社の良い面を探す

ネガティブな面ばかりに目が行ってしまうと、どうしても「辞めたい」と思ってしまいます。

 

少し冷静になって、会社の良いところを探してみましょう。福利厚生や給与、通勤の利便性など、自分にとってプラスの要素を見つけることで、もう少し頑張ってみようと思えるかもしれません。

3. 将来のキャリアプランを考える

「自分は将来どうなりたいのか?」をしっかりと考えましょう。

 

今の会社でキャリアを積むことが自分の将来像に近づくのか、他の会社の方が良いのかを考え、転職するならどのような会社が自分に合うのかを明確にしましょう。

それでも辞めたい場合の対策

それでも「やっぱり辞めたい!」という気持ちが変わらない場合は、以下の準備を行いましょう。

1. 転職活動を進める

今の会社に在籍している間に、次の職場探しを始めましょう。

 

転職エージェントを利用するのも一つの手です。無職になってから就職活動をするより、在職中の方が採用されやすいです。

2. 貯金を確認する

辞めた後の生活費は大丈夫か?最低でも半年間は無職でも生きていける貯金があるかを確認しましょう。

 

失業保険は3ヶ月以上勤務していないと受給できないため、退職後すぐに金銭的な不安が生まれる可能性があります。

3. 退職願を用意する

上司に退職の意思を伝え、退職願を提出しましょう。

 

退職願の提出が受理されれば、スムーズに退職手続きが進むことが多いです。

まとめ

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正社員を1ヵ月で辞めることは、時には仕方のないことかもしれませんが、リスクも大きい決断です。

 

まずは冷静に自分の状況を見つめ直し、できる限り他の方法を探しましょう。

 

もし、どうしても続けられない場合は、事前準備をしっかり行い、次のステップを考えた上で行動しましょう。

 

自分の将来を見据え、焦らず慎重に行動することが大切です。

 

このブログが、同じような状況にいる方々の一助となれば幸いです。

 

自分に合った働き方を見つけ、前向きに人生を歩んでいきましょう!

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この記事を書いた人

大福

キャリアアドバイザー・元人事主任

大福

10代から40代まで、正社員として人事部主任を務めたり、派遣社員やアルバイトとして多様な働き方を経験してきました。人事の現場では、新卒採用から中途採用、アルバイト面接まで幅広く携わり、採用や職場環境の改善にも尽力してきました。一方で、派遣社員としての働き方や、アルバイト時代に感じた悩みや課題にも深く向き合ってきました。現在は、そんなリアルな経験を生かし、30代〜50代の「もう一度キャリアを築きたい」「自分らしい働き方を見つけたい」と考えている男性読者に向けて、実践的なアドバイスをブログで発信しています。私自身、多くの失敗や試行錯誤を重ねながら、正社員・派遣社員・アルバイトそれぞれのメリットと課題を学んできました。このブログでは、「キャリアを再構築したい」「安定と成長を両立したい」と考える方に寄り添い、現実的で役立つ情報をお届けしています。私が経験から得た教訓や成功へのステップをシェアすることで、あなたの新たな一歩をサポートします。ぜひ一緒に、仕事やキャリアに対する不安を解消し、理想の働き方を実現しましょう。

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