正社員をバックレたその後の現実とは?元人事部の体験談
正社員として働くことは、安定した収入や福利厚生など、さまざまなメリットがあります。
しかし、精神的なプレッシャーや職場環境のストレスが原因で、突然「バックレ」を選んでしまうこともあるでしょう。
私は実際に、5年以上勤めた会社を突然辞めてしまい、その結果がどのようなものだったかをここでお伝えしたいと思います。
正社員をバックレたその後の現実
正社員として5年以上働いていた私ですが、ある日、会社を無断で辞めました。
いわゆる「バックレ」です。
この行動がもたらしたその後の結果は、想像以上に厳しいものでした。
生活費がままならず、カードローンに頼り続けた結果、借金が膨らんでしまいました。
退職後すぐの困難
退職した直後から、生活は一変しました。すぐに収入が途絶えたため、カードローンで生活費をまかなうことになりました。
数年後、借金の返済もできなくなり、滞納が続いた結果、知り合いから弁護士に相談するよう助言されました。
そして、弁護士に相談した結果、「自己破産」という選択肢しか残されていないと言われたのです。
バックレた後の精神的負担と社会的影響
会社を辞めたことによる経済的な負担だけでなく、精神的にも大きなダメージを受けました。
会社からは昼休み以降、ひっきりなしに電話がかかってきました。
最初は無視していましたが、緊急連絡先である母親にまで連絡がいく事態に。
母には出ないように頼みましたが、私自身も恐怖と後悔で震えていました。
自宅への訪問とその後の退職手続き
バックレから数日後、自宅には上司である取締役部長が訪れ、書き置きがポストに入っていました。
「会社に連絡するように」との内容でしたが、怖くて連絡することができませんでした。
結局、1週間後に電話を取り、退職手続きを喫茶店で行うことになりました。
バックレた当日をもって退職とされ、有給休暇も消滅し、何も言えずに退職手続きを終えました。
その後の無職生活と絶望的な就職活動
退職後、退職金が振り込まれ、離職票も届きましたが、無職となった私はすぐに就職活動を始めました。
100社近くの応募をしましたが、どこからも採用されませんでした。
職安や就職サイト、転職エージェントにも頼りましたが、全く成果が出ない日々が続きました。
自分の市場価値が想像以上に低いことに愕然としました。
派遣社員として働き始めたが…
仕方なく、正社員ではなく派遣社員として働くことにしました。
しかし、そこでさえも「派遣切り」に遭い、再び無職に。
その後、派遣社員を転々としましたが、正社員時代の収入とはかけ離れた額しか得られず、生活費を補うためにカードローンを利用する日々が続きました。
最終的には自己破産に追い込まれる
カードローンの返済が滞り、弁護士に相談した結果、持ち家が競売にかけられることとなり、最終的に自己破産を選ぶしかありませんでした。
正社員として働いていた頃に組んだ住宅ローンで購入した家も、自己破産によって手放すことになりました。
精神的な病と障害年金の受給
自己破産後、私は精神的に追い詰められ、心療内科を受診しました。
そこで「うつ病」と診断され、さらに発達障害の検査を受けた結果、アスペルガー症候群であることがわかりました。
うつ病とアスペルガー症候群の影響で働くことができず、障害年金を受給しながら生活を続けることになりました。
まとめ
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5年以上勤めた正社員をバックレた体験談:私が経験した苦しみと後悔
正社員をバックレた結果、私は無職になり、就職活動も失敗を重ね、最終的には自己破産に追い込まれるという厳しい現実に直面しました。
今では、バックレたことに対する後悔と罪悪感が消えることはなく、時折、夢に出てくるほどです。
すぐに仕事を辞めたいという気持ちは理解できますが、その後の人生に与える影響は非常に大きいです。
どうしても辞める必要がある場合は、次の仕事を見つけた上で辞めることを強くおすすめします。
無計画なバックレがもたらす末路を、ぜひ他山の石として考えていただきたいです。
結論:すぐに仕事を辞めることは、経済的にも精神的にも大きなリスクを伴います。計画的に行動し、次のステップを確保してから退職することが重要です。