長時間残業を経験して学んだ派遣社員の現実とは
派遣社員として働くことは、時に大きな挑戦であり、長時間の残業や突然の変化に対応する必要があることも少なくありません。
本記事では、私が経験した残業時間の多い派遣先での体験を元に、派遣社員として働く際の現実を共有し、今後のキャリアに役立つヒントを提供します。
派遣社員の残業時間はどれほど多いのか?
派遣社員としての業務には様々な種類がありました。
例えば、会議の録音内容を書き出す仕事、人事部での通勤手当の計算、光回線の工事日程の調整、業務用エアコンの修理受付、さらにはセミナー誘致の電話勧誘など、幅広い業務に携わってきました。
しかし、どの仕事にも共通していたのが「残業」の存在です。
特に、業務用エアコンの修理受付を担当していた時期は、残業時間が特に多く、1日最大で5時間に及んだこともありました。
月の残業時間が80時間から100時間を超えることもしばしばで、その結果、派遣先から
「残業時間を抑えてほしい」
という通達が派遣元を通じて伝えられることもありました。
忙しい時期と少ない時期のギャップ
派遣社員として働く上で、忙しい時期とそうでない時期のギャップは非常に大きいです。
夏場のエアコン修理受付は電話が鳴り止まず、次々と修理の依頼が舞い込んできます。
そのため、残業が必要不可欠となり、1日の残業時間が5時間を超えることもしばしば。
これにより、月に100時間を超える残業をこなしたこともあります。
しかし、派遣先や派遣元にとっては、残業時間が多いことはコスト面で不利なため、忙しい夏場の残業時間を秋や冬に分配するよう求められることがありました。
結果的に、残業を多くした分の報酬が他の月に回されるため、モチベーションが下がることもありました。
派遣社員のリスク:いつでも「切られる」可能性
派遣社員は、正社員に比べて雇用の安定性が低く、いつ派遣切りに遭うか分からないというリスクを常に抱えています。
特に私が担当していた業務用エアコンの修理受付の時期には、夏場に多くの残業をこなしましたが、その残業時間を秋や冬に分配するよう求められ、これが派遣社員としての労働環境の厳しさを感じさせました。
派遣社員として働いていると、残業が多ければその分収入が増えるため、残業自体に抵抗はありませんでしたが、派遣先や派遣元からの一方的な要求に従わざるを得ない状況は、労働者としての立場の弱さを痛感させられる瞬間でした。
派遣社員の働き方:尊重される会社もあれば、そうでない会社も
派遣社員として様々な職場を経験する中で、企業によって派遣社員に対する対応が大きく異なることに気付きました。
例えば、セミナー誘致の電話勧誘を担当していた職場では、残業が一切なく、1日の業務が9時から18時までと非常に規則的でした。
さらに、1時間ごとに10分の休憩が設けられており、その休憩時間も時給に含まれていたため、効率的に働ける環境でした。
一方で、残業が常態化している職場では、派遣社員である私が正社員のような責任を負わされ、契約外の業務まで任されることがありました。
このような環境では、派遣社員が正当に評価されず、残業時間が大幅に増えることが問題となっていました。
派遣社員は残業を断れるのか?
派遣社員として働く上で、残業を断る権利は基本的にあります。
しかし、実際には職場の状況や人手不足によって、残業を断ることが難しい場合も少なくありません。
特に繁忙期には、断ることで派遣先との関係が悪化し、最悪の場合には契約の終了を示唆されることもあるため、現実的には残業を引き受けざるを得ないことが多いです。
派遣社員としてのキャリアアップを目指すために
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派遣社員として働く中で、最も重要なことは、自分の働き方を常に見直し、どのような環境が自分に合っているのかを理解することです。
残業が多い職場で働くことで短期的には収入を増やせるかもしれませんが、長期的に見て、体力的にも精神的にも無理のない働き方を選ぶことが、キャリアアップの鍵となります。
今後派遣社員として働く方や、すでに派遣社員として働いている方が少しでも前向きに考えられるよう、このブログではさらなるキャリアのヒントを提供していきます。
派遣社員としての経験を基に、リアルな体験を共有することで、多くの方々がより良い選択をできるようサポートしていきたいと考えています。
派遣という働き方は決して楽ではありませんが、その中でも自分のペースで働きながら、少しずつキャリアを積み上げていくことが可能です。