5年以上勤めた正社員をバックレた体験談:私が経験した苦しみと後悔
正社員として5年以上働き続けた後、思い切って会社をバックレた私の体験をシェアします。
役職は人事部の主任。従業員数300名ほどの会社で、取締役部長の下に直属で働いていました。
今回は、そんな私がなぜバックレという選択をしたのか、その背景やその後の影響について、ありのままにお話ししたいと思います。
上司や同僚が次々に辞めていく職場環境
私が働いていたのは金融業界の人事部でした。会社は業界でもトップ5に入るほどの大手でしたが、その実態はお客様から訴訟を頻繁に起こされるほど、ブラックな営業手法を取る会社でした。
上司の暴力やパワハラ:上司は部下に手を出すのが当たり前。言うことを聞かなければ殴られるという理不尽な状況が続いていました。
同僚の裏切り:同僚はお互いの失敗を上司に報告し合い、自己保身に走るばかり。私も何度も裏切られ、精神的に追い詰められました。
部下の反抗:指示に従わない部下、勝手にサボる後輩。仕事を回すどころか、自分の精神を保つのがやっとの毎日でした。
そんな環境で、私も徐々に心身ともに限界を迎え、逃げ出したいという思いが日に日に強くなっていきました。
バックレを決意した理由:全方向からのパワハラ
私がバックレを決意した最大の理由は、上司・先輩・同僚・部下からの四面楚歌のパワハラでした。
上司からのパワハラ:毎日のように部屋に閉じ込められ、罵声を浴びせられる日々。取締役部長からは「お前は絶対に逃げられない」と言われ、完全に精神的に追い詰められていました。
同僚からの陰口:同僚たちは私の指導力の不足を上司に報告し、私を孤立させました。
部下の反発:部下たちも私の指示を無視し、仕事をサボり続けました。それを私の責任として責められ、もう身動きが取れない状態に。
その結果、出勤するだけで吐き気がするほどのストレスを抱え、毎日が限界でした。
賞与の最低ランク評価に絶望
それまで最高ランクの賞与をもらっていた私ですが、パワハラの標的になってからは一気に評価が下がり、最低ランクへと転落しました。
評価の急落:上司や先輩、同僚、部下からの評価は一気に最低に。何をしても認められない、そんな状況でした。
賞与の減額:頑張って働いても、結局賞与は最低ランク。もはや頑張る意味すら感じられなくなりました。
この時、私は「自分はもう会社にとって必要のない存在なのか」と痛感し、絶望感に打ちのめされました。
休日も安らげない精神状態
休日になっても、心は全く休まりませんでした。むしろ「月曜日が来る」という恐怖感に苛まれ、休日すら苦痛で仕方ありませんでした。
ストレスから逃れられない:上司の罵声や同僚の陰口が頭から離れず、休日も不安と恐怖でいっぱいでした。
孤立感と無力感:休日に友人や家族と会っても、心ここにあらず。会社のことが頭から離れず、精神的に孤立しているような感覚が続きました。
そして、私はバックレました
もうこれ以上は耐えられないと感じた私は、ある日、突然バックレることを決意しました。
その朝、私は会社の人事部に出勤しましたが、昼休みの時間を使い、外出するふりをしてそのまま会社を去りました。
脱出の計画:事前に不要なカバンを持って出勤し、いつでも逃げ出せるよう準備していました。昼休みにコンビニへ行くフリをして、そのまま自宅へ直行。
恐怖心との戦い:逃げた瞬間は恐怖心でいっぱいでした。「このまま会社に追われるのか?」「もう人生終わったのか?」と、頭の中が混乱していました。
電話が鳴り止まない日々
バックレた直後から、会社からの電話がひっきりなしに鳴り続けました。
着信の嵐:1時間おきに会社から電話がかかってきました。電話に出るのが怖くて、ひたすら無視し続けましたが、精神的には限界でした。
訪問の恐怖:会社の人が自宅まで訪問してくることを恐れて、常にビクビクしていました。結果的には手紙がポストに投函されていただけでしたが、その恐怖感は計り知れませんでした。
喫茶店での退職手続き
1週間が過ぎた頃、取締役部長からの電話が鳴りました。「会社ではなく近くの喫茶店でいいから、退職手続きをしてほしい」と言われ、私は渋々承諾しました。
喫茶店での退職手続き:1週間ぶりに顔を合わせた部長は、静かに退職書類を差し出しました。私はすべての書類にサインし、ようやく正式に退職することができました。
有給消化の後悔:有給休暇が15日以上残っていましたが、バックレた当日が最終退職日となり、有給は消化できませんでした。これが唯一の心残りです。
その後の人生:再就職の壁
正社員をバックレたことで、その後の就職活動には大きな障害がありました。
転職活動での不利:突然の退職理由を説明することができず、100社以上に応募しても全て不採用。なぜ正社員を辞めたのかをうまく説明できず、どこも採用してくれませんでした。
派遣社員から再スタート:最終的には派遣社員として働くことになり、そこから再び正社員に戻るまで、10年の年月がかかりました。
正社員をバックレることのリスクを再認識
正社員をバックレることは、人生に大きなリスクを伴います。
再就職や転職活動に大きな影響を与えるだけでなく、精神的な負担や罪悪感を長期間引きずることになります。
バックレる前に考えること:
有給休暇を使い切る
退職代行サービスを利用する
まずは上司や信頼できる人に相談する
これらの選択肢を慎重に考えた上で、最終的な決断をしてください。
まとめ:正社員をバックレる前にできることを考えましょう
▼関連記事▼
正社員の退職は何日前に伝えるべきか?体験を交えて考えます
正社員をバックレたその後の現実とは?元人事部の体験談
正社員を辞める際のリスクと注意点:計画的なステップが大切
簡単・低価格・確実!あなたの退職を100%サポートする合法的な退職代行サービス
今回の私の体験談を通じて、正社員をバックレることのリスクについてお伝えしました。
バックレることは一時的な解決策に過ぎず、長期的に見ると多くのデメリットを伴います。
もし、今の職場が辛くてどうしようもないと感じたら、まずは有給休暇を使って心身を休め、次のステップを考える余裕を持ちましょう。
退職を考える際には、退職代行サービスを使うなど、最善の方法を選びましょう。
正社員をバックレることは、決してお勧めできる行動ではありません。
冷静に判断し、自分の未来を見据えた行動を選択してください。
心と体のバランスを崩してしまう前に、周囲に相談したり、自分自身を労わることを忘れないでください。
バックレる前に試すべきこと
もし、今の職場が辛くて限界を感じているのであれば、バックレる前に以下の方法を試してみてください。
これらの方法が、自分を追い詰めることなく職場を離れる一助になるかもしれません。
1. 信頼できる人に相談する
家族や友人、または信頼できる同僚や先輩に今の状況を話してみましょう。
自分の気持ちを言葉にするだけでも、心の負担が軽くなります。
また、第三者の意見を聞くことで、今まで見えなかった解決策が見つかるかもしれません。
2. メンタルヘルスケアを受ける
精神的に追い詰められている場合は、専門のカウンセラーや心療内科を受診することをお勧めします。
自分では気づかないストレスや心の病が、実は体に深刻な影響を及ぼしていることもあります。
専門家のサポートを受けることで、職場でのストレスに対処する方法を学べるかもしれません。
3. 転職活動を並行して行う
今の仕事が辛くても、次の職場が決まっているという安心感があれば、気持ちが少し楽になります。
時間を見つけて転職活動を行い、少しずつ次のステップへ進んでいきましょう。
転職エージェントなどを活用すると、履歴書の書き方や面接のコツも教えてもらえるので、自信を持って次の職場に挑むことができます。
4. 退職代行サービスの利用を検討する
どうしても直接言えない場合は、退職代行サービスを利用するのも一つの手です。
直接的なやり取りを避けつつ、スムーズに退職手続きを進めることができます。
特に、パワハラなどの精神的苦痛を受けている場合には、無理をせず、第三者を介して円満に退職できる方法を選ぶことも大切です。
5. 有給休暇の活用
まずは有給休暇を取得し、心と体を休める時間を確保しましょう。
可能であれば、連続して休みを取り、しばらくの間仕事から離れてみることをお勧めします。
その間に冷静になって、今後のことを考える時間を持つことができれば、よりよい決断ができるはずです。
未来を見据えた行動を
正社員をバックレるという行為は、感情が高ぶった状態での一時的な逃げ道に過ぎません。
その場ではスッキリするかもしれませんが、後々に後悔や罪悪感が付きまといます。
未来を見据えた行動を選び、自分にとって最も納得のいく決断をしてください。
そして、もし職場を離れる選択をするのであれば、円満な退職を心がけましょう。
そのほうが、次のステップで新しい環境に馴染みやすく、自分自身の心の平穏を保つことができます。
最後に
もし今、あなたが同じように悩んでいるのなら、ぜひ自分を追い詰めすぎないでください。
誰もが人生において困難な状況に直面することはあります。
そのときに必要なのは、まず自分自身を守ること。そして、自分を大切にする選択をすることです。
どんなに辛い状況であっても、必ず出口は見つかります。
焦らず、ゆっくりと次のステップを踏み出してみましょう。
この体験談が、あなたが今後の選択をするうえで少しでも参考になれば幸いです。
あなたの未来が明るいものでありますように、心から願っています。
これからのあなたの人生が、より良い方向に向かっていくことを心から応援しています。